ストリート系セレクトショップが戦略的な発信で売上拡大を実現。 ストリート系セレクトショップが戦略的な発信で売上拡大を実現。

代表の４５９さん（ニックネーム）は、店舗売上だけでなく自社のECサイトの売上アップを図りたいと考え、当拠点にお越し頂きました。当店はコアなファンに支えられている一方、東北や北関東地域からの来店客も多く、仙台に遊びに来た時に立ち寄るお客様も多い状況。

情報発信のしくみを確認したところ、スタッフはブログやインスタグラムで丁寧な商品説明をしておりアクセス数はあるものの、ＥＣサイトとの連動が出来ていませんでした。またインスタグラムはフォロワー数も多く積極的な発信が強みでしたが、ＥＣサイトのトップページへのリンクしか設定されておらず、季節的に売り込みたい商品の販売ページへの誘導が弱い状態でした。

コーディネーターは、当社商品は他社ECサイトでも販売されているものであり、価格だけで勝負するのではなく、当店の強みであるスタッフによる着こなし・着回しと共に発信することで、同じ着こなしをしたいと思って頂いて購買に至るプロセスが必要だと考えました。

まず取り組んだのは、ブログとECサイトとSNSの連動です。販売を推したい商品のブログ記事を書くとともに、ブログからECサイト当該商品へリンクを設置。加えてSNSでブログ内容の要約投稿をするとともに、一定期間はプロフィール欄のURLからブログにもリンクできるよう、リンク先を動的に変更する取り組みです。

これによってインスタからのブログやECへのアクセスが飛躍的にアップ。ブログを見て来店する方が増加するなど成果が見られました。一方ECサイト購入は徐々に増加したものの、こちらはまだ伸び悩んでいました。

そこで、さらに多くの人にリーチするため４５９さんはTikTokを開始。当拠点ではTikTokの専門家がいないことから、山口県よろず支援拠点の河口コーディネーターと連携し、再生回数の取れる動画作成と、そこからのECサイトへの誘導などを総合的にサポートする取り組みを開始。

試行錯誤しながら様々なショート動画を投稿し、TikTokの再生回数を伸ばすと同時に、ECサイトへのアクセスや購買額への影響などもアクセス解析をしながら継続して取り組みました。その結果、売上高は前年対比122%、内ECサイトの売上は前年比2倍となり、一定の成果を得ることができました。