利用者の声 支援事例集
宮城県よろず支援拠点を利用した事業者さまの成果事例をご紹介します。

【支援事例】特殊コーティング加工を行う下請け製造業の販路開拓! 【支援事例】特殊コーティング加工を行う下請け製造業の販路開拓!

富谷市で金属部品のコーティング加工を行っているナノテックヴァルト株式会社さん。当拠点で販路開拓のための営業チラシ制作をサポートさせていただき、新規取引先の開拓や既存取引先からの引き合い増加に繋がっています。

販路開拓支援のポイント

  • 専門性が高く詳しい人にしか分かりづらい「DLC」という特殊な内容を伝わりやすく表現
  • 利用シーンや現場を明確にし、DLCコーティングの特徴・メリットを訴求
  • 当社の強みであるDLC機能膜を用途に合わせてシンプルに「高絶縁」、「導電」で表記

支援内容

ナノテックヴァルト(株)さんは関東に本社を置く企業の子会社で、長年親会社から一定の売上を確保してきました。しかし、コロナ禍で売上が減少。新規取引先の開拓が必要な状況となり、当拠点に相談に訪れました。

当拠点では、まず新規開拓の方針を整理。当社が提供しているのはDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティング加工で、硬度がありながら低摩擦で自己潤滑性を持たせることができる技術。潤滑オイルが使えない場所や交換などのメンテナンスが難しい場所で多く用いられています。

様々な場所で活用されているDLCコーティング加工ですが、当社の強みはDLCコーティング加工に、さらに撥水性や導電性などの機能を付加したDLC機能膜です。このDLC機能膜は他社にはない技術のため、1年に数回ホームページ経由で顧客からの問い合わせがあるなど新規取引のきっかけになることがありました。しかしながら、DLC機能膜の内容は専門性が高く、DLCコーティングに詳しい人しか分かりづらい内容です。当社独自技術であるDLC機能膜を、誰でも分かりやすく発信することで新規客を獲得していくことを方針として設定しました。

まずはDLC機能膜の特徴を整理しターゲットとなる利用シーンをディスカッション。撥水性を持つことにより製造現場で評価されている点は「高絶縁」であることから、DLC機能膜の特徴の軸を統一し「高絶縁タイプ」と「導電タイプ」に設定しました。さらに、高絶縁性、導電性が求められる現場として半導体などの精密部品工場をターゲットに設定しました。

ターゲット、利用シーン、発信内容が固まったところでデザイナーの伊藤COがCanvaを使ってチラシ制作を支援。展示会で配布することも想定し、DLCコーティングや機能膜の技術を誰でも分かりやすいようデザインに落とし込んでいきました。

完成したチラシは早速展示会で配布。当社のDLCコーティング技術が伝わったためか複数社の引き合いに繋がり、今後の新規開拓の足掛かりとなりました。

事業者さまの声

半導体関連の展示会に出展するにあたり、宣伝用のチラシを制作したいと思い、よろず支援拠点の室岡COに相談したところ、自分で作れるというので試してみました。

原案作成時にアドバイスを頂いたり、また、原案からデザイナーのCOがレイアウトや色調を一緒に考えてくれて、思いのほか早く完成しました。
具体的な事例を上げたチラシのため、展示会では具体的な引き合いが来ました。

ありがとうございました。

今後は半導体などの精密部品工場だけでなく、他業種へもDLCコーティング利用の提案をしていく計画です。

宮城県よろず支援拠点では事業者さまの想いをカタチにするために、引き続きサポートしてまいります!

事業者情報

事業者名ナノテックヴァルト株式会社
住所宮城県富谷市成田9丁目2番地6
電話番号022-351-7550
WEBサイトhttps://www.nanotec-jp.com/

●当拠点の主な支援コーディネーター

室岡 庸司 (中小企業診断士)

中小企業診断士で、商品企画・広報戦略など売上拡大につながる支援が得意。
今回は情報発信のターゲット策定・コンテンツ制作でご支援。


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