1.はじめに
はじめまして!宮城県よろず支援拠点 生産性向上支援センターの関川です。
建設業界において、人手不足や職人の高齢化、そして「2024年問題(労働時間の上限規制)」への対応は今なお避けて通れない大きな課題です。多くの社長さんが「なんとかして現場の生産性を上げたい」「若い未経験者でも早く戦力化できる体制を作りたい」と試行錯誤なさっているかと思います。
生産性を上げるために、新しい機材を導入したり、施工管理アプリを入れたりする会社も増えていますが、実はもっと根本的な部分——「現場の『工法』や『段取り』の思想そのもの」に、生産性を大きく左右するヒントが隠されています。
今回は、私の今までの経験から、これからの建設業が生き残るための「現場の仕組み化」についてお話しします。

2.「在来工法」と「システム化」の違いから見えるもの
建築の現場、特にコンクリート構造物を造る際、なくてはならないのが「型枠(かたわく)工事」です。
昔ながらのやり方は、熟練の型枠職人さんが現場で木材(合板や桟木)を1枚ずつ加工し、職人技とも言える「勘と経験」で組み立てていく方法です。これは現場の臨機応変な対応ができる素晴らしい技術ですが、どうしても「職人の腕」に依存するため、人によってスピードや品質にバラつきが出やすく、未経験者がすぐに真似できるものではありません。
一方で、あらかじめ工場で規格化されたパネルや支持部材を現場でボルト締めしていくような「システム型枠」と呼ばれる工法もあります。
この2つの違いは、そのまま「今の自社の経営スタイル(仕事の進め方)」に当てはめることができます。
- 職人技に依存する経営(在来工法的):
- 「あのベテラン監督にしか、この現場の段取りはわからない」
- 「社長が直接現場で指示を出さないと、工事がスムーズに進まない」
- →「個人の能力」に頼り切っているため、誰かが抜けると現場が回らなくなります。
- 仕組みで回す経営(システム型枠的):
- 「標準的な作業手順がマニュアル化されている」
- 「どの現場でも、同じ基準で写真管理や進捗報告ができるルールがある」
- →「仕組み」が整っているため、経験の浅い若手でも一定以上のスピードと品質で仕事を進められます。
3.なぜ、道具(ITや機械)を入れても楽にならないのか?
「うちも生産性を上げようと思って、最新の施工管理アプリを入れたよ」という声をよく聞きます。
しかし、もし社内の仕事の進め方が「職人技依存(バラバラなやり方)」のままだとしたら、どんなに便利な道具を入れても効果は半減してしまいます。
たとえるなら、組み立て手順が決まっていないバラバラの木材を手渡された状態で、「最新の電動工具(ITツール)」だけを支給されたようなものです。道具は新しくなっても、結局「どう組むか」をその都度頭で考え、個人のセンスで作業しているため、根本的な時間短縮や負担軽減には繋がりません。
本当に必要なのは、道具を変えることではなく、先に「誰がやっても同じように組み立てられる“規格(ルール)”」を作ることなのです。
4.現場が変われば、会社の「利益」が変わる
現場の仕事がシステム化(標準化)されると、驚くほど経営が安定します。
① 原価管理の精度が上がる
作業手順が一定になるため、現場ごとの「想定外の手戻り」や「無駄な材料費・人工(人件費)」が劇的に減り、見積もり通りの利益が残ります。
② 若手が育ち、定着する
「背中を見て覚えろ」ではなく、明確な手順があるため若手が迷わず作業でき、成長を実感しやすくなります。
③ 社長が「次の仕掛け」に時間を使える
現場が自動的に回るようになれば、社長は現場の火消しに追われることなく、新しい案件の受注活動や入札戦略、次のビジネスの柱作りに集中できます。
5.ぜひお話をお聞かせください!
当宮城県よろず支援拠点 生産性向上支援センターは、
「この段取り、こういう風に標準化すれば、監督の残業が月に20時間減りますよ!」
という、現場に即した具体的な生産性向上のための解決策を、一緒にカタチにしていきます。
「属人化から抜け出して、組織として強い会社を作りたい」
「現場の無駄をなくして、しっかり利益が残る体質にしたい」
そうお考えの事業者様は、ぜひ一度現場改善のプロフェッショナル・宮城県よろず支援拠点 生産性向上支援センターにご相談ください。あなたの会社の「次のビジョン」へ向けて、一番近い距離で伴走いたします。








