サポーターブログ

洗い物で見る業務改善「なぜ洗い物はたまるのか」

お世話様です!統括サポーターの里舘です。

前職がスーパーの総菜屋さんだったこともあり、料理が趣味なんですが、料理をすると必ず発生するのが洗い物!
つい洗い物って溜まりがちじゃないですか?
今日は業務改善の手順を、洗い物をモデルに見てみましょう。

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洗い物で見る業務改善

まずは現状把握

洗い物発生を業務改善の範囲とした調理~ごはんを食べ終わるまでの流れは……

  1. 調理 → 調理器具が洗い物として追加される
  2. 食事 → ①食べたあとの食器・調理器具が追加される ②中身をよそった後の調理器具(鍋など)が追加される
  3. 洗い物をする

毎回3.の「洗い物をする」が実行されればよいのですが、様々な要因でこの3.に遅れが生じます。
なぜか。どのタイミングで洗い物をするのかが決まっていないからです。

遅れの原因

  • 誰が洗い物をするのか決まっていない→手が空いている人がやると決めると、だれも手が空かないときに実行されない
  • その洗い物をすると次の用事まで間に合わない
  • 食事の際にお酒を飲んだ等で洗い物をする気にならない
  • 洗った食器を乾くまで一時保存する場所(水切りカゴ)に空きがない
  • 油汚れがすごくて洗う気にならない
  • その他・・・洗剤が切れている等

遅れがもたらす悪循環

洗わないまま次の食事の時間を迎えると、洗い物がさらに蓄積します。
溜まるだけならまだしも、時間が経つことで汚れが落ちづらくなり、食器1個当たりの洗い物作業時間(コスト)まで増加してしまうのです。

改善の方法(アプローチ)

では、どうすればこの状況を改善できるでしょうか。3つの視点からアプローチしてみます。

①定位置管理的アプローチ:使ったらすぐ洗って、所定の位置に片付ける

整頓の基本は「Keep Default」、定常の状態を保つことです。
使った人が、すぐ洗って、戻す を仕組み化して、さぼらなければ洗い物は増えません。

  1. 調理を始める前に、水切りカゴで乾燥していた食器を定位置に片付ける
  2. 調理器具は調理が終わったタイミングで、調理をした人がすべて洗う
  3. 食べ終わったら、食べた人が自分で食器にお湯を張る
  4. 5分後、食べた人が自分で食器を洗う

ここで大切なこと:「誰が、どのタイミングで」洗うかをしっかり定めることです。
誰の分担にもなっていない作業は、当たり前ですが進みません!

②作業標準を定めるアプローチ:素早く洗い物をするために

  1. 油を使った調理器具・食器、ごはん茶碗はすぐにお湯をかける(1個あたりの洗浄時間の削減)
  2. 洗った食器は水切りカゴに、135°の角度で立てかける(次の調理までに確実に乾かす工夫)
  3. 水切れの早い洗剤に変える(次の調理までに確実に乾かす工夫)

【改善の効果】
★気が向いたら、という不確定要素がなくなりました!
★誰が洗い物を行うのかが決まり、ついでに洗い物の分担もできました!
★水切りカゴから食器を戻すタイミングが統一され、洗い物の途中で中断して食器を戻す無駄がなくなりました!
★最後の洗い物が確実に開始されるようになりました!

③そもそもこの作業、要る?のアプローチ:食器洗い乾燥機を導入して省力化

もし、食器洗い乾燥機を置けるスペースと資金があれば、手による「洗い物作業そのものを無くす(減らす)」というアプローチが可能です。

  • 油を使った調理器具・食器は軽く流すだけにする
  • 食器洗い乾燥機に入れる(洗い物作業&水切りカゴで乾かす作業を大幅短縮!)
  • 食洗機に入らない大型調理器具など、ゼロにはならないもののみ使った人が都度洗う

※図では、「手作業」を手のマーク、「入力が必要だけど機械がやってくれる作業」を人のマークで表しています。
【改善の効果】
★手で洗う洗い物の個数が大幅に減りました!
★「乾いたら」という曖昧な基準は、食洗機導入後に何度か試運転し、正確な乾燥時間を定めて標準化します。

さらに業務は「洗練」できる!

ここまでの記事を読んで、「あ、この部分はこっちのほうがいいんじゃないか?」「この部分、まだあいまいだよね?」という感想を持たれた方もいるかもしれません。

例えば、「手で洗うフローで『お湯を張る』とあるけど、何℃のお湯?」という疑問。

  • 汚れを落とす目的なら高い温度のお湯のほうがいい。
  • しかし、家庭用湯沸かし器の上限温度に設定すると、お湯になるまで時間がかかるし、火傷のリスクもある。「5分後に手洗いする」という標準ルールが守れなくなる。
  • じゃあ、普段の家庭用ボイラーの温度で、火傷しないぐらいがちょうどよさそう(42~43℃ぐらい?)。
  • 一緒に洗剤を少し入れたほうが効果が高いかも?

このような検討・試行・検証(PDCA)を経て、「お湯を張る」という業務が「42℃のお湯と洗剤を張る」という、より洗練されたルールに変わっていきます。

また、「水切りカゴには135度の角度で置くとよく水が切れる」という発見も同様です。生産性向上の分野では、「知ってさえいれば、ちょっとの変更で大きな効果を生む」ことが多々あります。

普段何気なくやっている毎日の業務だからこそ、ちょっとの改善が大きな効果を生むかもしれません!
「そういえば、うちのあの業務も…」と思い当たった方は、ぜひ当センターにお気軽にご相談ください!

おまけ・・・ところでこの図、なに?

今回掲載した業務フローの図は、国際標準化機構(ISO19510)の「ビジネスプロセスモデリング表記法(BPMN)」を用いて作成しました。(※見やすさ重視でだいぶ省略しているので、厳密な記法ではありません)

世界標準の業務フローの書き方であり、専用の記述ソフトも開発されているため、とても快適にフローの可視化ができます。これに関しては、また後日のブログにて詳しくご紹介します!お楽しみに!

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