コーディネーターブログ

「うちの店がGoogleマップで別のお店に…」同名店舗との情報混同を解決する5つのステップ

こんにちは!
宮城県よろず支援拠点コーディネーターの鈴木貴之です。

「うちの店の名前で検索したら、知らないお店の情報が出てくる…」
「お客様から『場所が違う』と電話があった…」

GoogleマップやGoogle検索で、自店の情報が他の店舗と混同されているのを見つけた時、血の気が引くような思いをしますよね。特に、同じ地域に似た名前の店舗があると、この「店舗情報の混同」は起こりがちです。

Googleは、インターネット上の様々な情報を自動で収集・整理していますが、時々、良かれと思ってやったことが裏目に出て、別々の店舗を「同じ店」だと勘違いしてしまうのです。

しかし、これは決して放置してはいけない問題です。
お客様を混乱させ、売上を逃すだけでなく、お店の信頼にも関わります。

でもご安心ください。
この問題は、正しい手順で対処すれば必ず解決できます。

今回は、私自身の実体験も踏まえ、Googleによる店舗情報の混同を解決し、自店の情報を正しく守るための具体的な5つのステップを、完全マニュアルとしてご紹介します。


なぜGoogleは”勘違い”するのか?

まず、Googleを知ることから始めましょう。
Googleは、以下のような情報源からあなたの店舗情報を集めています。

  • Googleビジネスプロフィール(GBP)
  • お店の公式ウェブサイトやブログ
  • ポータルサイト(ホットペッパー、ぐるなび、食べログなど)
  • オンライン電話帳(タウンページなど)
  • SNS(Facebook, Instagramなど)

これらの情報源で、店名や住所、電話番号が少しでも異なっていたり、情報が古かったりすると、Googleは混乱し始めます。

そこに同名の別店舗の情報が混ざることで、「店舗情報の混同」という悪夢が始まるのです。


解決への5つのステップ

では、具体的に何をすべきか。
以下のステップを順番に、そして着実に実行していきましょう。

ステップ1:自分の「本拠地」を完璧に固める

何よりもまず、あなた自身が100%管理できるGoogleビジネスプロフィール(GBP)を完璧な状態にすることが全ての基本です。ここが、あなたの情報発信の「本拠地」であり「砦」です。

  • ① 正式名称を名乗る: 店名を安易に省略せず、正式名称で登録しましょう。これだけで、同名の他業種との差別化ができます。
  • ② カテゴリを正確に設定する: あなたのビジネスの核心を表すカテゴリをメインカテゴリに設定してください。(例:ラーメン店なら「ラーメン店」など)。絶対に、他業種のカテゴリを入れてはいけません。
  • ③ 住所・電話番号を正確無比に: ビル名や部屋番号まで、一字一句正確に入力します。
  • ④ ウェブサイトを正しくリンクする: 公式サイトや予約サイトのURLが正しく設定されているか確認します。

ステップ2:周辺の情報を「パトロール」して統一する

本拠地を固めたら、次は周辺地域(インターネット全体)の情報も統一していきます。
GoogleはあなたのGBPだけでなく、他のサイトも常に見回っているからです。

  • ポータルサイト等の情報を総点検: ホットペッパーや食べログ、各種予約サイト、SNSに登録している店舗情報が、ステップ1で設定したGBPの情報と完全に一致しているか確認し、少しでも違えば修正しましょう。「店名」「住所」「電話番号」の3点セット(NAP情報と呼ばれます)の一致は特に重要です。

ステップ3:コンテンツで「自分らしさ」を証明する

GoogleのAIと、検索しているユーザーの両方に「この店は、こういう店です」と明確に伝え続けることが重要です。

  • 写真で語る: あなたのお店が何屋なのか、一目瞭然の写真を投稿しましょう。パン屋さんならパンや窯の写真、整体院なら施術ベッドや院内の写真を。他のお店と間違われようのない、あなただけの写真を増やすのです。
  • 投稿機能で専門性を発信する: GBPの「投稿」機能を使い、あなたの専門分野に関する情報を発信しましょう。これにより、GoogleのAIは「このプロフィールは、このテーマに詳しい専門家だ」と学習し、カテゴリの認識を強化してくれます。

ステップ4:Googleに「間違い」を直接教える(上級編)

もし、情報の混同を引き起こしている相手の店舗が、Googleビジネスプロフィールに未登録である場合、それが混乱の大きな原因になっていることがあります。

その際は、あなたがユーザーとして、そのお店をGoogleマップに正しく登録申請してあげるという、一歩進んだ手も非常に有効です。

これにより、Googleの中に「情報を入れるための正しい箱」が用意され、あなたのプロフィールに流れ込んできていた無関係な情報が、その新しい箱に正しく整理されるようになります。

ステップ5:継続的なチェック

一度解決しても、安心してはいけません。
Googleは常に情報を更新しているので、定期的なチェックが不可欠です。

  • 定期的なチェック: 週に一度は自店の名前で検索し、情報が正しく表示されているか確認する習慣をつけましょう。
  • 口コミを活用する: お客様からいただく口コミは、最高の情報源です。口コミの中に「ここのラーメンは最高!」「マッサージで楽になりました」といった具体的なサービス名が入っていると、Googleはあなたのビジネス内容をより深く理解します。

まとめ:情報発信の主導権を握ろう

Googleによる店舗情報の混同は、オーナーにとって悪夢のような出来事ですが、決してGoogleに悪意があるわけではありません。ただ、情報が不足していて「良かれと思って」勘違いしているだけなのです。

だからこそ、店舗オーナーがすべきことは、誰よりも詳しく、誰よりも正確で、誰よりも一貫性のある情報を発信し続けることで、情報発信の「主導権」をGoogleから取り戻すことです。

今回ご紹介したステップは、地道な作業に思えるかもしれません。しかし、あなたの大切なお店を守り、正しくお客様に情報を届けるために、これ以上効果的な方法はありません。

この記事が、同じ悩みを持つ誰かの一助となれば幸いです。


「Googleビジネスプロフィールをこれから活用していきたいけど、どうしたらいいかわからない」

そういう方は、宮城県よろず支援拠点をご利用いただけます。

興味がある方は経営相談のお申し込みをお願い致します。特に、Googleビジネスプロフィールについて相談をしたい場合は、スポットで相談できる「マナビコース」から、「はじめてのGoogleビジネスプロフィールの設定と活用」をご選択しお申し込みください。
https://yorozu-miyagi.go.jp/contact/

他にもいろいろな支援が可能です。

「具体的な相談内容まではたどり着いていないけど、もっと売上を上げていきたい」などの内容でも、コーディネーターがじっくりとお話を聞きながら最適なご提案をしていくことが可能です(ジッセンコース)。

どんな支援ができるかは下記のページをご確認ください。
https://yorozu-miyagi.go.jp/kobetsu_soudan/

無料で参加できる様々なテーマのオンラインセミナーも毎月開催しております。
https://yorozu-miyagi.go.jp/seminar/

まずはお気軽にご連絡くださいませ。

ご相談はこちらから