コーディネーターブログ

伝えたい想いを、伝わる形へ。表現づくりをお手伝いします。

こんにちは。
2025年4月より、宮城県よろず支援拠点にコーディネーターとして着任しました、酒井裕希と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

これまで私は、広告や広報、印刷・出版、イベントなど、デザインを軸にさまざまなメディアを横断しながら表現づくりに携わってきました。今後はその経験を活かし、当拠点では主に宣伝広告分野のご相談を担当いたします。

よろず支援拠点では、オンラインセミナーを定期開催していますが、先日、私も初めてのセミナーを実施しました。テーマは、「なんか違う。どこが違う?? チラシデザイン依頼の心がまえ」 です。

このテーマを選んだ背景には、
「どんなふうにデザイナーに頼めばいいの?」
「思った通りに仕上がらないのはなぜ?」
このような声をこれまで何度も経営者やご担当者の方から伺ってきたことがあります。

練りに練った事業企画や戦略があっても、実行段階での伝え方や表現の部分でつまずいてしまう——そんなすれ違いを減らすために、デザインを依頼する際のちょっとした工夫や考え方を、セミナーではご紹介しました。

その中でお伝えしたのが、以下の3つの“心がまえ”です。


◎ 心がまえ1:ありたい姿を伝える

誰に何を届けたいのか。その先にどんな風景を見たいのか。依頼する側が「ありたい姿」を描くことが、デザインのスタート地点です。


◎ 心がまえ2:情報に優先順位をつける

「全部大事」では、印象に残りません。チラシやホームページに限らず、伝える内容は整理整頓することで、ぐっと伝わりやすくなります。


◎ 心がまえ3:言葉にならない思いも共有する

デザインは“印象”をつくるもの。「どんな雰囲気で届けたいのか」「どんな印象を持ってもらいたいのか」言葉にしづらい部分こそ、丁寧に伝えることが、表現の深みにつながります。


ポイントは決して難しいことではなく、どれも「言われてみれば当たり前」のような内容かもしれません。ですが、その“当たり前”を少し意識するだけで、伝わり方が大きく変わってきます。

作り手だけの思いに偏らず、依頼する側・受ける側の双方が「誰のためのデザインなのか」という視点を持てると、チラシやホームページなどの制作物はもちろん、自己PRや情報発信の場面でも、伝えたいことがより届きやすくなります。

セミナーの内容は、クリエイティブディレクターとしてこれまで培ってきた実務経験の中から、経営の現場でも役立つヒントとして整理したものでした。今後も、セミナーや個別相談を通じて、皆さまのお役に立てればと思っております。

経営者の皆さんの「伝えたい想い」を磨き、広く届けるために、コンセプトづくりや表現の整理、キャッチコピーのアドバイスなど、クリエイティブに関するご相談も、ぜひお気軽にお寄せください。

📌 よろず支援拠点では、さまざまな専門家によるセミナーも毎月開催しています。経営のヒントがきっと見つかるはずです。どうぞご活用ください。

ご相談はこちらから