コーディネーターブログ

デザインは、見られなければ無いのと同じ

過去の投稿、「チラシには7つの戦いが待っている」でも触れたのですが、今回はチラシだけでなく、ポスターやその他の広告物も含めた「印刷広告物」についてのお話です。

◆広告印刷物

チラシ、ポスター(店頭ポスター)の他に印刷して使うものにはパンフレット、看板用のミニポスター、ショップカード、ステッカーが含まれます。

◆デザインは、デザインのためにあらず

これも過去の投稿で触れましたが、商売で使うこれら広告印刷物については、「かっこいいデザインが、いいデザイン」ではありません。あなたが自分でチラシやポスターをデザインする時も、誰かに発注する時も(必ずきちんと発注したあなたが、その良し悪しを判断しなければなりません)、「きちんと働く(効果がある)デザインが、いいデザイン」なのです。

特にチラシやポスターでは、見られなければ、そこに無いのと同じなのです。

◆デザインする時には、見られる時間と距離を考える

今回は、特に目に止まる瞬間の人と印刷物の距離・接触時間のお話をします。私たちデザインをディレクションする人間は、チラシやポスターを近くで見続けるだけで良し悪しを判断しません。ましてやパソコンのモニターの中だけで完成させることもありません。印刷物は、印刷されて使われるので、実物大の印刷物にして確認をしています。大型プリンターがなくても、一部分ずつ印刷して貼り合わせて実物大にします。そして、実際に置かれる状況、貼られる状況に設置してみます。

他のチラシやポスターも目に入ってくる条件、何気なく見るともなしに見るというやり方で、実際に印刷物が働くかを確認します。

秒数:駅に貼られたポスターを見る秒数は2秒以内、カウンターに置かれたチラシもそのぐらいでしょう。いっぽう電車社内の広告は、乗車中ずっと目に入ります。

距離:チラシとの距離は1メートルぐらいを想定、ポスターは道の向かい、4〜5メートルを想定。ビルの上の看板は、50メートル離れていることもあります。

◆作るだけでなく、どう見られるかを気に留める

毎回プリントする手間はかけられないかもしれませんが、画面で確認するにしても、この「どのぐらい離れて、わずかの時間でも目に止まるか?」という客観的な評価は大事です。

デザイナーさんに発注した場合も、「デザイン全体は気に入ったのですが・・・」と、こんな点から意見を言ってみてもいいと思います。

今回の話題である、「デザインは、見られなければ無いのと同じ」のポイントは、当拠点の以下の「マナビ」コース(※)で具体的にサポートさせていただきます。

・Canvaで作成する、はじめてのチラシづくり 初級

・チラシ作成をデザイナーに依頼する際の準備 初級

※宮城県よろず支援拠点には、3つの支援コースがあるのですが、そのうちスキルや経営知識の補充をしたいという方向けのコースが「マナビ」コースです

※メニューに無い相談や、経営全体の相談、複数テーマの相談は「ジッセンコース」にて承ります

くわしくは、支援内容→個別相談のページをご覧ください。

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